50代係長オヤジの「じぶん年金」づくり

定年まであと10年の、50代でいまだ係長のオヤジです。出世レースには完全に出遅れ、先が見えています。人生の一発逆転をと思って始めた投資では、コロナショックで大損しました、、、。定年後の豊かな未来のため、残り10年で、どれだけ「じぶん年金」を作れるか?

保有株から見る、伊藤忠商事の中古車ビジネス戦略について

8月8日、プレミアグループが、伊藤忠商事との資本業務提携のIRを公表しました。

両社は既に、タイでの協業実績がありますが、今回の正式提携となりました。

 

伊藤忠の狙いとしては、中古車ビジネスを大きな柱に育てたいと考えていて、今回の提携はその一環と思われます。

 

伊藤忠は、旧ビッグモーターを買収し、「WECARS」を立ち上げました。

他にも、東京センチュリーや伊藤忠エネクスニッポンレンタカーなどを傘下に収めています。

ナルネットコミュニケーションズの実質的な筆頭株主でもあります。

着々と手を打っているように思われます。

 

私の保有株である、プレミアグループ、ナルネットコミュニケーションズの視点から言うと、「自動車整備工場」とのネットワーク・組織化を、取り込もうとしているのではないかと思われます。

 

既に、自動車リース、レンタカー、レンタカー管理、ディーラー(ヤナセ)、といった機能は伊藤忠グループで有しています。

自動車のライフサイクル(生産→販売・リース→修理・メンテナンス→廃車)を考えたときに、生産機能は難しいとして、残るは「修理・メンテナンス」と「廃車」部分です。

「修理・メンテナンス」は、自動車を使っている限り、車検も含めると必ず必要になってくる部分です。ここを押さえていれば、販売にも好影響が期待できます。

 

ここを担っているのが、自動車整備工場です。

ただ、工場を運営する事業者の廃業が増えているようです。

帝国データバンクのまとめでは、2024年度一年間で、445件の自動車整備事業者が消滅して、過去最多を記録したとのこと。人件費やパーツ仕入価格の高騰、自動車ユーザーの減少、整備士不足などが要因とされています。

このような厳しい環境にある、自動車整備工場を自社グループに囲い込み、その機能を維持することで、中古車販売で圧倒的優位に立とうという長期的な狙いがあるのではないかと考えます。

 

そういう風に考えると、中長期的には、

プレミアグループの伊藤忠グループ入りとか、

ナルネットコミュニケーションズの伊藤忠グループによるTOBとか、

あるかもしれないね、と思います。

 

 

※ この記事は、私の個人的な見解であり、正しいとは限りません。投資は自己責任でお願いします。